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2021/2022 ねとらぼ連載:庵野秀明作品レビュー「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」レヴュー 「竜とそばかすの姫」レビュー 劇場版「輪るピングドラム」前編レビュー ほか 集英社マーダーミステリーエクスプレス「君のいないリライト」 脚本協力 リア…

韓国映画「地球を守れ!」について:アリ・アスター、「パラサイト」との相性そのほか

チャン・ジュヌァン:”「ミザリー」に出会ったとき、すごく好きな映画だと思った。でもあの映画のキャシー・ベイツはただのいかれたビッチだ。誘拐を題材とした映画を撮ろうと思っていたが、違った視点ーー誘拐犯の視点から書かなけりゃいけないことも理解し…

「ザ・ボーイズ」 ヒーロー映画のパロディは何を描くのか

「ザ・ボーイズ シーズン1」がAmazon Prime Videoで配信されています。スーパーヒーローが当たり前のように存在し、市民を悲劇や戦争から守り、目からレーザーを放つ鋼鉄の男が鳥よりも早く空を舞うアメリカを舞台にしたブラック・コメディ・ドラマ(全8話)…

「Marvel Unlimited」がとにかく最高。Kindle Unlimitedよりいいかも

「MARVEL Unlimited」に入会してから3ヶ月ほど経過しました。月額$9.99にてMARVEL社配給のアメコミが読める、一出版社が行なっているにしては(おそらく)世界で最も成功しているサブスクリプション・サービスです。2004年の開始時には12点だった登録コミッ…

「春の東京国際サメ映画祭2018」 参加レポート

新宿ロフトプラスワンにて「春の東京国際サメ映画祭2018」に参加してきました。前回12月の際のレポートはITmediaさんに掲載しています。 ・2018年リリース予定 新作サメ映画紹介 www.youtube.com 「シャークネード5 ワールドタイフーン」の上映を行った前回…

バーフバリ前日譚「The Rise of SIVAGAMI」序文翻訳

「バーフバリ」前日譚、"The Rise of SIVAGAMI"の映像化が発表されました。本作のミニ・シリーズ化は既に昨年夏の段階で既に明らかにされていたのですが、具体的時期にまで触れていただいたのは先日のインタビューが(おそらく)初めてになるかと思います。 …

「シェイプ・オブ・ウォーター」を待つことに決めた

「シェイプ・オブ・ウォーター」が公開されましたが、上記の事情により見ることが難しくなってしまいました。 本作は第90回アカデミー賞において音響編集賞、音響ミキシング賞の候補にあがっているとおり、劇場音響で見ることも間違いなく必要なのですが、ど…

「スリー・ビルボード」とフラナリー・オコナー 善という名の傲慢について

「スリー・ビルボード」が公開されました。 トロント映画祭にて観客賞、ゴールデングローブにおいての作品賞のみでなく、脚本賞、主演女優賞、助演男優賞を受賞と監督賞を除き主要部門をほぼ総なめにした本作。本国にてアカデミー賞主要賞の最有力候補として…

映画「ブリグズビー・ベア」ではルークがダースベイダーになる

「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」が公開されましたが、先日北米版DVDが発売された「Brigsby Bear」(ブリグズビー・ベア)の話をします。監督はサタデー・ナイト・ライブ出身デイブ・マッケリー。脚本の2人ともども少年時代からの盟友という低予算インデ…

「KUBO」=「子連れ狼」+「スターウォーズ」 日本リスペクトアニメの源流を探る

「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」が公開されています。 本作が10年に1度あるかないかの、映画館で見たことを自慢できる大傑作であることは視聴済の方々が各種SNSで広めていることかと思いますので、まだ見れていないという方、存在を知らなかったという方は何を…

ペニーワイズの正体、そして「怖い」本当の理由 - 「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」が公開されています。 未見の方でもティム・カリー版「イット」の強烈なビジュアルは、レンタルビデオのパッケージやネットの画像などで記憶に残っているところだと思います。本作でもペニーワイズ、ビル・スカル…

「ノクターナル・アニマルズ」 ラストが"復讐"ではないとしたら

「ノクターナル・アニマルズ」が公開されました。監督は「シングルマン」のトム・フォード。不眠症に悩まされるアートギャラリーのオーナー・スーザンは不貞を隠そうともしない夫に悩まされながら、無人の豪邸で暮らしている。そんな日、20年前に別れた夫・…

「ハウス・オブ・カード」と「野望の階段」 2つの原作と結末について

「ハウス・オブ・カード 野望の階段」が第6シーズンをもって終了、のみならず最終シーズンの撮影が中断。NetFlixオリジナル作品の目玉中の目玉であった同作が未完に終わる可能性が出てきたことは――シリーズ終了後にもう一度まとめて見ようと思っていた側とし…

「ゲット・アウト」の伏線芸 どうして「鹿」で「綿」なのか

「ゲットアウト」が公開されました。 メインストーリーについてのネタバレは別記事に記載しているため、こちらでは触れきれなかったこと、および前回全く気づかなかった伏線について拾い書きしておきます。 とはいってもほとんどがブルーレイ版監督コメンタ…

「セブン・シスターズ」 ノオミ・ラパスのメイクはなぜ濃いか?

「セブン・シスターズ」が公開されました。今週から大作「ブレードランナー2049」が公開されるためか公開館は少なめとなっていますが、もともとはNETFLIXオリジナル作品。人口過剰に陥った管理社会、すなわちディストピアを書いた直球のSF作品です。監督は「…

スティーブン・キング史上最悪の密室 「ジェラルドのゲーム」

「ジェラルドのゲーム」がNetflixにて公開されました。スティーブン・キングのキャリアのうち80年代後期に集中して書かれた、超常現象のとりわけ少ない――いつ起こるかもしれないシチュエーション、を題材にしたソリッド・シチュエーション・ホラー作品です。…

「スイス・アーミー・マン」はコメディではない

「スイス・アーミー・マン」が公開されました。「月に囚われた男」「ハードキャンディ」「インビテーション」(Netflixタイトル:「不吉な招待状」)といったホラー映画の傑作を排出してきたシッチェス・カタロニア国際映画祭の2016年グランプリ作品という前…

差別スリラー「ゲット・アウト」なぜ首を絞めなかったのか?

したまちコメディ映画祭にて、話題のヘイト・スリラー「ゲット・アウト」を見てきました。事前の噂に違わない良質の社会風刺スリラーであり、他記事で触れた「ゴッド・ブレス・アメリカ」に通じるコメディアン出身監督による黒い笑いとコメディが融合した、…

「散歩する侵略者」と侵略SF 「ボディ・スナッチャー」「ブルークリスマス」そして「ウルトラセブン」

「散歩する侵略者」を見てきました。原作は2005年初演、前川知大氏による演劇「散歩する侵略者」、ならびに同作をもとにした2007年発行の小説版。「侵略SF」の最新作、といっていいでしょう。しかしながら本作はこれまでの侵略映画と比較して極めて異色な作…

アメリカ、コメディアン、 「ゴッド・ブレス・アメリカ」

少し前の話題になりますが、町山智浩氏がラジオ番組「たまむすび」にて茂木健一郎氏の発言を引用し、アメリカのコメディアンが行う政治批判について話していました。日本在住の身としてはそもそもスタンダップ・コメディという形式に馴染みがなく、早口かつ…

「新感染 ファイナル・エクスプレス」――なぜ「列車」であり、「釜山」なのか?

「新感染 ファイナル・エクスプレス」が公開されました。 本作はアニメーション監督ヨン・サンホによる実写初挑戦作品ながらそのクオリティの高さから世界150ヶ国より買い付けが殺到、韓国での観客動員数は19日間で全人口の20%である1000万人を突破するなど…

エドガー・ライトと音楽 「ベイビー・ドライバー」予習編としての「ワールズ・エンド」復習編

エドガー・ライト最新作「ベイビー・ドライバー」を見てきました。事前情報を極力カット、事前に公開していたオープニング6分間どころか予告編が流れれば目と耳を塞ぎ、役者の顔すら入れないようにポスターどころかWebニュースからも極力目を逸らし、「監督…

「海底47m」「ケージ・ダイブ」新作サメ映画2本と「SHARK MOVIE MANIA」について

三度目のベイビー・ドライバーを見るも全くノれず非常に厳しい思いをしています。 いろいろ嫌になり「ジョーズ」「オープン・ウォーター」「オープン・ウォーター2」を見たあと横浜ニューテアトルで「海底47m」を見たので、こちらを同じく新作タイトル「ケ…

打ち上げ花火を見たあとに――「失敗作」が本当に書きたかったもの

「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」が公開されました。 シャフト×東宝の座組によって岩井俊二原作ドラマをアニメ化、全国の映画館で大々的に宣伝を打った結果試写会は酷評。それに対してイキりオタクが「お前たちにはわからない」と悦に入りは…