「Marvel Unlimited」がとにかく最高。Kindle Unlimitedよりいいかも

MARVEL Unlimited

 「MARVEL Unlimited」に入会してから3ヶ月ほど経過しました。月額$9.99にてMARVEL社配給のアメコミが読める、一出版社が行なっているにしては(おそらく)世界で最も成功しているサブスクリプション・サービスです。2004年の開始時には12点だった登録コミックは現在20,000冊以上。現在も毎週50点以上の新作が配信され続けています。

 そもそも登録のきっかけは「インフィニティ・ウォー」の公開後、その元ネタである「インフィニティ・ガントレットシリーズを読むためでした。が、まず手を出そうとした小プロの翻訳版は1冊で3,000円オーバー。原語版(Kindle)を探してみると$5.00前後。デッドプール2も公開されるし、MARVEL ZOMBIESシリーズもスパイダーバースシリーズも読みたいと思っていたところだし…と諸々重なり入会。今月からは年会費コースに切り替えました。(年契約にすると月換算$5.83。更にコストが減ります)登録は日本のクレジットカードで問題ありません。

 しばらく使用して、まず優れているなと思ったのがメニュー画面。最近読んだシリーズ、今週追加された新作(紙での発表後、約6ヶ月遅れでサブスクリプションサービスに追加されます)が並びます。内訳はブラックパンサーシリーズ、スパイダー・グウェン、デッドプールなどの新作が半分。残り半分は1990年〜それ以前のバックナンバーの電子化となっています。

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 作品はダウンロードもできますが、基本はストリーミング。サムネイルをタップ後チャプターを選ぶだけですぐに読み始められます。基本的なアメコミは1チャプターが20〜30ページ前後、ふとした合間の時間に読みはじめ、すぐに終えられるのが便利です。もちろん自動栞機能もあるので、前回読んだところからすぐに読み続けることができます。

 サーチ機能も大変充実しています。「シリーズ」「キャラクター」「クリエーター」「イベント」などでお目当のストーリーにたどり着くことが可能です。詳細なタイトルがわからなくても「インフィニティー・ウォー前後の作品が読みたい」「このお気に入りキャラの作品を読みたい」、または「このイラストレーターのものだけ並べてほしい」など、アメコミにあまり詳しくない自分のような読者からプロ読者の方まで、ユーザビリティは非常に高いと思います。

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 試しに「デッドプール」登場ストーリーで検索した結果がこちら。500冊以上が表示されました。

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 これらはシリーズ、既読/未読等で再度フィルタリングすることが可能です。また地味に便利なのが全タイトルに発行年数が記載されていること。リブートが繰り返されるスパイダーマンアベンジャーズといった長大なシリーズは、適当に開いてみたら絵柄が古すぎて…といったことがままありますが、そういった事故を避けることができます。

 またアメコミはページが大きく、なんとなく「タブレット必須」のイメージがありますが…MARVEL Unlimitedには「Smart Panels」機能があります。端的にいってしまえばものすごく進化した「コマのバラ読み」

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 無料会員登録のサンプルページでも試すことができますが、単純なコマごとの分割でなく、繰り返しのコマに対してはフェードイン/アウトのエフェクトを加え、見開きの特大ページに対しては吹き出しにフォーカスした後全体を大写しする…等、スマートフォンでの視聴を前提とした演出がかなり加えられています。そのため画面サイズが小さくても不便は感じませんでした。

 デッドプール/ブラックパンサー/スパイダーグウェンあたりをあらかた読みつくしてしまったため現在はミズ・マーベルを読み進めていますが、日本のマンガに近いところがありものすごく読みやすい印象です。本作も小プロから翻訳が出始めていますが、月末発売となる「Ms.マーベル:スマホ世代とか言われても」が2冊目、 Chapter#11までの翻訳。MARVEL Unlimitedでは既に#26までが配信されています。

 月末には「アントマン&ワスプ」の公開を控え、今後も「キャプテンマーベル」「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」…と、続々新作が投下されるマーベル・シネマティック・ユニバース。映画より先にコミックを楽しみたい方には是非勧めたいサービスです。おすすめはMARVEL ZOMBIESシリーズ。タイトル以外説明不要のまさしくキラータイトルも全話配信中です。

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